ペン体測定器?
万年筆の先端辺りを「ペン体」と呼びます。
下の写真の金色の部分です。
この下を、インクが先端に向かって流れていきます。
ここの形状や長さを計りたいのですが、定規で1.0mm単位でしか計れませんし、ノギスは、両端にピッタリとあてがうことが出来ない箇所もあるので、正確な数字を出すことが出来ません。
なので、治具を作ってみました。
名付けて「ペン体測定器」 (そのまんまや・・・)。
ペン置き場として使っているケースの端に、プラ板を取り付け。
今までは万年筆が動いてしまい、すぐ終わるはずの測定に時間がかかっていました。
プラ板のおかげでペン先が固定できるようになりました。
「もっと使いやすく出来ないかな? そうだ、反対側も分かりやすくしてみよう」
と考えたのが、これ。
ペン体と軸の境目が分からないと、全長を計ることが出来ません。
今までは、そこをきっちり決めるのも大変でした。
再び、プラ板の登場。
このように下に敷いて、どこが境目か分かるようにしました。
完成品がこちら。
二つのプラ板の間=ペン体の長さ
となります。
ちょっとした工夫ですが、作業スピードは格段に上がりました。
細かい作業に限らず、道具があると作業が早くなりますね(笑)。
えんぴつ 木製補助軸(ブナ材)
えんぴつが短くなった時に活躍するのが、えんぴつ補助軸です。
これは、スチール製の筒の外側に木(ブナ材)を取り付けたタイプ。
スチール製のモノに比べ、手触りや見た目は格段に良くなっています。
使い方は簡単。
えんぴつを中に入れて締めるだけです。
全長を計ってみましょう。
全長
104.0mm
次は内径
7.4mm
続いて外径
11.9mm
短くなっても、使えるモノは使いたいですよね。
使い切って、それからサヨナラしましょっ!
ー知っとくナットク情報ー
メーカー名 | 東京スライダ |
---|---|
モデル名 (購入年) |
えんぴつ木製補助軸(ブナ材) (2014年) |
価格(税抜き定価) | 500円 |
軸全長/筆記時/持ち径(mm) |
104.0/11.9/7.4 |
えんぴつ固定方式 | 先端ネジ締め式 |
paker 75(初めての万年筆)
初めて手にした万年筆は、親からのプレゼントです。
Paker 75 (真ちゅう・黒)。
当時は、価値も何も分からず、そのまま放置。
こんな年になってから使い込むとは、思ってもいませんでした(笑)。
Pakerはクリップの部分の装飾に特徴があります。
「矢羽」のような形が象徴的で、一目でPakerだと分かります。
キャップ装着時 121mm。
筆記(キャップ軸後装着)時 141mm。
ペンは手で持つので、持った時の「持ち径」をとても重視しています。
細くても太くてもしっくりきません。
自分好みの太さを知ることは大事です。
持ち径
11.0mm
Pakerの万年筆には、キャップに、ある特徴があります。
「キャップに隙間がある」のです。
インクが乾かないように密閉性を売りにしているメーカーもあるのですが、Pakerは逆。
様々な理由が言われていますが、真偽のほどは分かりません。
クリップと軸の間に隙間が空いているので、私はそこをねり消しで塞いでいます。
次は「ペン体」。
筆記する先端の部分は「ペン体」と呼びます。
万年筆の場合、ここが扇形に拡がっていることが多いのですが、この「75」はストレート。
根元からまっすぐに先端に伸びています。
ペン体材質/形状
18金/ストレート
ペン体長さ
17.4mm (0.05mm以下切り捨て)
ペン体根元径
6.8mm
好きな文房具に囲まれるってうれしいですね(笑)。
ー知っとくナットク情報ー
メーカー名 |
paker |
---|---|
モデル名 (購入年) |
75 (1985年頃 |
価格(税抜き定価) | 不詳 |
軸材/色
|
真ちゅう/黒 |
全長/筆記時/持ち径(mm) | 126.0/141.0/11.0 |
ペン体材質/ /色/長さ(mm) |
18k/金/17.2 |
ペン体形状/根元径/最大径(mm) | ストレート/6.8/6.8 |
キャップ方式/インク方式 |
かん口/カートリッジ |
マスキングテープカッターの刃 自作
マスキングテープってチョコッと留めるのに便利ですよね。
もともとは単色でただのテープでしたが、今はオシャレなものも多くなりました。
しかしオシャレになったのは、ある太さのモノだけ。
15mm幅のモノなんです。
上の写真は、無印のテープカッター。
15mm対応です。
なので15mm幅のテープは、このようにしっくりきます。
しかし、私が持っているのはもっと太いモノ。
18・25・30mmです。
試しに、一番細い18mmを付けてみましたが・・・。
このように、刃の部分からはみ出してしまいます。
刃の部分まではキレイに切れますが、その後は悲惨な状態です。
100均で、18mm対応のニチバンのセロテープカッターがありました。
しかし・・・。
刃の幅は大丈夫でしたが、テープの直径が大きく、ケースに収まり切りません。
もっと細くなったら使えると思いますが、一体いつになるのでしょう?
ホームセンターでこのようなモノが売っていました。
ですが、ちょっとイメージと違います。
「もう、あったま来たっ!」
と目に付けたのがこれ。
ラップの刃です。
自作されている方がいたので、私も挑戦してみることにしました。
ネットってホントに様々な情報がありますね。
用意するものは、マスキングテープ、使い終わったラップの入れ物、硬いモノが切れるハサミです。
マジックで大体の場所を決めます。
「無添加」のラップなので安心です(どこが?)
そしてカットっ!
刃のところが硬いので、気を付けて作業をしましょう。
刃の部分だけでは細いので、紙の部分も少し使いました。
「無添加」なので安心です(だから、どこが?)。
テープの巻かれている方向に気を付けながら、取り付けていきます。
おぉ、いい感じやんけっ!!
もしかしたら私、ラップの入れ物の再利用のプロかも(笑)。
25mm・30mmにも取り付けていきましょう。
一本のラップ入れから三つも作れるなんて、経済的です。
全てに取り付け終えました。
やっぱり無添加はいいですね !(^^)!
BEAU DESSINのペンケース(四本挿し)の手入れ
BEAU DESSINと書いて、「ボーデッサン」と読みます。
海外のメーカーなのかと思いましたが、日本の、しかも下町のお店でした。
購入したのは今から五年前の2014年。
四本挿しのペンケースですが、今はもう作ってないようです。
中を開けるとこんな感じ。
全体的に細身の作りなので、あまり太いペンは入れられません。
手で触っているので、オイルを塗布する必要はないのかもしれませんが、革製品であることに変わりはありません。
なのでお手入れをしてあげたいと思います。
手持ちの靴クリームを流用。
同じ革製品ですから、許してもらいましょう(笑)。
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もともとそんなに厚い革ではありませんが、塗っていくうちに、しなやかさが増してくるのが分かります。
四本挿しですが、全て入れると朝のラッシュのように窮屈な感じになるので、私は三本収めるだけにしています。
丸めるとこんな感じ。
オイルを塗ったおかげか、全体的にしっとりとし、
落ち着いた色合いになった気がします。
拡げた時もしなやかな感じになりました。
お気に入りの道具を持って出かけるのは、楽しいですね。
製図用シャープ(GRAPH GEAR 0.7・ぺんてる)
製図用のシャープ。
GRAPH GEAR 0.7mmです。
製図用のシャープの特徴は、基本的に銀軸で、持ち手の辺りに滑り止めが付いています。
ただですね、本当に困るんです、こう言うのは。
だって、買う予定ではなかったモノですから。
ある店の「投げ売りコーナー」で見つけてしまったのです。
こんな感じにシール跡が残っていても、アルコールで拭けばキレイになります。
気を付けなければいけないのは、ペン先。
尖っているので、落としたりして曲がっていたら使い物になりません。
「大丈夫そうだ・・・」
何度もノックを繰り返し、芯の出方を確認。
そして私はレジに行きました。
「これ下さい・・・」
「ありがとうございます。11円になります」
そんな大きな声で言わなくても・・・。
「あいつ、あれしか買わないぞ」
「それしか、お金もってないのかしら?」
そんな冷たい視線から逃れるように、家に逃げ帰りました。
値段シールと共に、シール跡もキレイに剥がしました。
定価 500円+税なので、もとは550円のモノ。
ちょっといい買い物でしたね。
出なくなったボールペンインク 復活っ!
今まで使えていたのに、急にインクが出なくなった。
久しぶりに使おうと思ったら、インクが出なくてイライラした。
何てことはありませんか?
私は、よくあります(笑)。
ペン先が針のように細くなったボールペンを得意とする「OHTO」という会社があります(日本の会社です)。
画面では見ずらいですが、この軸は竹製。
ちょっと珍しいので、購入しました。
残念ながら、もう作っていないようです。
ボールペンのインクが出なくなる理由は大きく分けて二つ。
中のインクが固まってしまったか、ペン先のボールが動かなくなったか、です。
まずは、インクが固まっていないか確かめてみましょう。
使い終わった万年筆のインク入れにお湯を入れます。
写真のように一緒にバネも飛び出す時があるので無くさないよう、気をつけましょう。
ゆったり温泉気分。
いい湯ですかぁ?
約6分の入浴時間(笑)。
さぁ、どうでしょう?
う~ん、まだかすれる・・・。
もう一回やってみよう。
新たに沸かしたお湯で、再挑戦。
さぁ、今度こそっ!
10分経ちましたが、結果は同じ。
どうやらインクではなく、ペン先の模様です。
ペン先のポールを動かす方法は、いろいろな方々がさまざまな方法でされています。
・ティッシュの上で書いてみる
・何度も8の字を書く
・ぐるぐると回して、遠心力を使ってみる
「ペン先を傷めずに、刺激を与えられればいいんだよな?」
と、ネットでは見つけられなかった方法を思いつきました。
それがこれ。
「ラッピングフィルム」です。
万年筆のペン先の調整で使われるモノで、紙やすりのさらに細かい版です。
すでに万年筆で何度も使っているので、もう汚れに汚れていますが、まだ使えます。
この上で「8の字」を力を入れずに繰り返します。
角度や大きさを変えたりして、固まったボールが動くように書き続けます。
「あれ?」
急に抵抗がなくなった感覚がありました。
ペン先の動きが滑らかになった気がします。
「動いた?」
試しに書いてみると、しっかりとインクが出ました。
めでたし、めでたしです。
※ご自分でされる場合は、事故責任でお願いいたします。